こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- NFTの概要
- NFTの始め方・作り方
- NFTを始める際のよくある質問
この記事を読めば「NFTってなにそれ?美味しいの?」状態のあなたでも、迷うことなくNFTを出品するところまでたどり着けますよ。
今話題のNFTに挑戦してみましょう!
NFTとは
まずはNFTについて分かりやすく説明していきますね。
※「NFTの説明はいいから、始め方だけ早く知りたい!」という方は、「NFTの始め方・作り方|6つのステップ」からご覧ください。
NFTとは?
まずNFTとは、Non-Fungible Tokeの略語で、日本語にすると非代替性トークンのことです。
ざっくり言うと、NFTは写真やイラストなどのデジタルデータを『非代替性のあるモノ』に変換させる技術のことです。
それを可能にしてるのがブロックチェーン技術であり、NFTの根底にあるのがブロックチェーン技術ですね。
>>ブロックチェーンとは?
非代替性というのは『交換不可能』ということです。
スニーカーを例に説明すると、ブランドやサイズ、種類が全く同じだとしても、自分が長年履いてるものと友達が履いてるもの、交換したくないですよね。
他には、プロ野球選手のサイン入りボール。
他のボールと種類や硬さは一緒だとしても、『サイン』が入ってるので、サインなしのボールとは交換したくないはずです。
その反対に、代替性があるものの代表としては『お金』を挙げることができます。
友達が持ってる10円と自分が持ってる10円、交換してもまったく問題ないですよね。
このように、
- 交換できる=代替性
- 交換できない=非代替性
となります。
繰り返しになりますが、NFT=非代替性トークンというのは、デジタルデータを『非代替性のあるモノ』に変換させる技術のことです。
言い方を変えると、デジタルデータに所有者の証である『シリアル番号』を付与することで、「このデジタルデータは私のもの!」ということを証明できるようになります。
さらに言うと、NFTの技術によって、デジタルのものを所有する時代が来ます。
今までは、土地やモノは所有することができていたけど、デジタル上の写真や音楽、漫画などは自分のものだと証明することって難しかったんです。
ネット上には違法音楽アプリや漫画サイトが数多くあり、無断で複製されているものが沢山ありましたよね。
そんな世界線を一変させてしまうのがNFTなのです。
NFTの例
ここからは、有名なNFT作品を見ていきましょう。
Everydays:The First 5000 Days
デジタルアーティストBeeple氏の作品。2021年3月11日、世界的に有名なオークションハウスのクリスティーズにおいて、約75億円で落札されました。
14年の歳月をかけて制作した5000枚のアート作品をコラージュしたもので、Beeple氏の生涯が詰まった作品ですね。
Crypto Punks(クリプトパンクス)のピクセルアート
24×24ピクセルで構成されたドット絵です。全部で1万作品あり、それぞれユニークなデザインで同じものは全くないんです。
2021年5月11日に、9枚のCrypto Punksが約18億円で落札されたことで一躍有名になりました。
とはいえ、「なんでこんな作品にものすごい価値がついてるのかわからない!」と言う方がほとんどだと思います。
価値がついてる理由としては、世界初のNFT技術を用いたアート作品であり、全部で1万作品しかない希少性があるから。
Alternate dimension 幻想絢爛
日本のVRアーティストである「せきぐちあいみ」さんの作品。
せきぐちさんは、VRアートの制作やライブイベントでのパフォーマンスなど、日本を中心に世界10ヵ国で活動している今注目のアーティストです。
上記作品は、2021年3月24日、1,300万円で落札されており、日本人が出品した作品の中では最高額ですね。
NFTの始め方・作り方|6つのステップ
まず、概要は以下のとおり。
でも安心してください。画像をたっぷり使って、視覚的にわかるように解説していきます。
それでは順番に取り組んでいきましょう。
手順①:暗号資産取引所でETH(イーサリアム)を購入する
NFTを始める際には、ETH(イーサリアム)を購入する必要があるので、まずは暗号資産取引所の口座を開設しましょう。
おすすめの取引所はCoincheckです。日本で1番有名な取引所であり、シンプルに操作できるので初心者に最適です。
>>【スマホで簡単】Coincheck(コインチェック)の口座開設方法【初心者向け】
-
【スマホで簡単】Coincheck(コインチェック)の口座開設方法【初心者向け】
続きを見る
口座が開設できたら、日本円を入金する必要があります。入金は銀行振振込やコンビニ振込などがあって簡単にできますよ。
>>Coincheck(コインチェック)|日本円の入金・出金方法【スマホで簡単】
-
Coincheck(コインチェック)|日本円の入金・出金方法【スマホで簡単】
続きを見る
入金ができたらさっそくETHを買ってみましょう。まずは2〜3万分ほど購入するのがおすすめです。
>>Coincheck(コインチェック)でイーサリアム(ETH)を購入する方法【スマホ】
-
Coincheck(コインチェック)でイーサリアム(ETH)を購入する方法【スマホ】
続きを見る
手順②:MetaMask(メタマスク)でウォレットを作成する
CoincheckでETH(イーサリアム)を購入できたら、次は暗号資産を入れるウォレット(お財布)を作成しましょう。
NFTを出品・購入する際は、ウォレットをパソコンにインストールしておく必要があります。
ウォレットは様々ありますが、MetaMask(メタマスク)一択ですね。
なぜなら現時点での最もポピュラーなウォレットであり、信頼できるからです。
MetaMask(メタマスク)はニセモノも出回っているので、インストールする際には、必ずURLをチェックしましょう。
下記のURLは公式サイトにつながるので安全ですよ。
詳しいインストール方法は「MetaMask(メタマスク)をGoogle Chromeにインストールする方法|初期設定【初心者でも簡単】」で解説しています。
-
MetaMask(メタマスク)をGoogle Chromeにインストールする方法|初期設定【初心者でも簡単】
続きを見る
手順③:ETH(イーサリアム)をMetaMaskに送金する
CoincheckでETH(イーサリアム)を購入して、ウォレット(お財布)のインストールが無事にできたら、ETHをウォレットに送金しましょう。
先ほど買ったETHはまだCoincheck(銀行)内にあるので、自分のウォレット(財布)に入れないとNFTアートが買えないんです。
やり方は銀行振込みたいな感じなので簡単ですよ。
詳しい送金方法は「CoincheckからMetaMaskにETH(イーサリアム)を送金(入金)する方法」で解説しています。
-
CoincheckからMetaMaskにETH(イーサリアム)を送金(入金)する方法
続きを見る
手順④:Metamaskにポリゴン(Matic mainnet)を追加する
さて、お財布にETH(イーサリアム)が入金されて準備万端になりました。
1番簡単な方法としては、次に『手順⑥:Open SeaでNFTをMint(発行)する』に進んでいいのですが、初心者の方にはその前にやっていただきたいことがあります。
それは、Metamaskにポリゴン(Matic mainnet)を追加することです。
>>MetaMask(メタマスク)にPolygon(ポリゴン:Matic mainnet)を追加する方法|設定手順を3ステップで解説
なぜなら、この手順を踏むことで、ガス代(手数料)が無料になるから。
ガス代はNFTを出品したり、購入したりする際にかかる手数料のことで、「イーサリアムメインネット」上で取引を行うと、かなり高いガス代が取られてしまいます。
なのでNFTを出品・購入する際には、まずは「ポリゴン(Matic mainnet)」上で取引を行いましょう。
参考:Open SeaにおけるEthereumとPolygonの違い
- Ethereum :ガス代が高いけど市場規模が大きい(作品数が多い)
- Polygon:ガス代が無料だけど市場規模が小さい(作品数が少ない)
※「手数料がかかってもいいから、Ethereum上で取引が行いたい!」という方は、『手順⑥:Open SeaでNFTをMint(発行)する』にお進みください。
>>【OpenSea】イーサリアムorポリゴンどっちでNFTを出すべき?
Metamask にポリゴンを追加する方法については、以下のページで詳しく解説しています。
>>MetaMask(メタマスク)にPolygon(ポリゴン:Matic mainnet)を追加する方法|設定手順を3ステップで解説
-
MetaMask(メタマスク)にPolygon(ポリゴン:Matic mainnet)を追加する方法|設定手順を3ステップで解説
続きを見る
手順⑤:ETHをイーサネットからMatic mainnetへブリッジする
続いては、イーサリアムネットにあるETHをポリゴン(Matic mainnet)にブリッジ(送金)しましょう。
この作業が終了すると、ポリゴン(Matic mainnet)でETHが使えるようになります。
以下の記事で詳しいやり方を解説しています。
>>イーサリアム上のETHをポリゴン(Matic mainnet)へブリッジする方法
-
イーサリアム上のETHをポリゴン(Matic mainnet)へブリッジする方法
続きを見る
手順⑥:Open SeaでNFTをMint(発行)する
いよいよ最後の手順です。NFTを始めるには、NFTを売買できるサイトに登録する必要があります。
今回は「Open Sea」というサイトに登録していきます。
Open Seaの詳しい登録方法は以下の記事で紹介しています。
>>Open Seaの始め方|アカウントの登録から初期設定まで【NFTアート】
-
Open Seaの始め方|アカウントの登録から初期設定まで【NFT】
続きを見る
Open Seaに登録できたら、NFTを発行して出品してみましょう。
Mintすることで、ブロックチェーン技術を用いて、自分の作品に改ざん不可能なシリアル番号を付与してくれます。
このシリアル番号が付与された写真や絵などのデジタルデータを、NFT(Non Fungible Token)と呼びます。
NFTを発行してOpen Seaで出品する方法については以下の記事をご覧ください。
>>【失敗しない】Open SeaでNFTアートを作成して出品(販売)する方法【ポリゴン】
-
【失敗しない】Open SeaでNFTを作成して出品(販売)する方法【ポリゴン】
続きを見る
NFTの出品ができたら、他の人の作品を購入してみたくなるかもしれません。そんなときは以下の記事を参考にしてくださいね。
>>Open Sea でNFTを購入する方法|オークションからオファー形式まで解説
-
Open Sea でNFTを購入する方法|オークションからオファー形式まで解説
続きを見る
NFTを始める際のよくある質問
ここからは、初心者の方がNFTを始める際に気になる質問に答えていきますね。
順番に見ていきましょう。
NFTを始めるリスクはないの?
リスクは残念ながらあります。
なぜなら、最先端の技術なので日本では取り組んでいる人が少なく、詐欺や操作ミスをしてしまう可能性があるから。
具体的には、以下の3つが考えられます。
- 送金先を誤ってお金が闇に消える
- Metamask(財布)がハッキングされてお金が盗まれる
- 初心者を狙った詐欺
日本のトップNFTインフルエンサーであるイケハヤさんも注意喚起しています。
>>【注意喚起】PolygonのOpenSeaでNFTを販売する人が絶対に知っておくべきこと
恐怖心を煽ってしまいましたが、
- お金を送金するときは送金先のアドレスやネットワークをしっかり確認する
- MetamaskやOpen Seaに登録する際は正しいURLか確認する
- 他人にMetamaskのシードフレーズは絶対に教えない
上記のようなことを守っていれば基本的に安全です。
あくまで自己責任ですが、クリエイターさんの活躍機会が一気に広がるのがNFTです。
まずは勇気を持って行動してみると新たな道が開けるはずです。
NFTにはどんな種類がある?
NFTはデジタルイラスト作品以外にも、さまざまな分野に広がっています。
- 音楽
- ゲーム
- トレーデングカード
- 仮想世界
- ファッション
現段階でもこのような分野でNFTの技術が活用されており、今後ますます多くの分野に広がっていくこと間違いなしです。
NFT業界の今後は?
日本においても、NFTが普及していくことは間違いないです。
ブロックチェーン技術を用いたNFTによって、今後はデジタルのモノを所有する時代が必ず来るはずです。
中田敦彦さんのYouTube大学でも紹介されており、非常に分かりやすいのでおすすめですよ。
NFTの様々な活用例や将来の可能性まで紹介されています。
NFTの作成・取引に年齢制限はあるの?
結論から言うと、未成年(20歳未満)の方がNFTを始めるのは難しいです。
なぜなら、国内の暗号資産取引所では、未成年だと口座の開設ができないからです。
口座が開設できないとなると、暗号資産が手に入らないため、NFTを発行する際の手数料や売買するときの料金も支払えません。
ですが、未成年でもNFTを始める方法が2つあります。
- 海外の取引所口座を開設する(18歳以上)
- 親に口座を開設してもらう
上記2つの方法なら、未成年の方でもNFTを始めることができます。なお、海外の取引所で口座を開設するなら、バイナンスがおすすめです。
バイナンスの口座を開設したい方はこちらの記事を参考にしてください。
>>【スマホで簡単】Binance(バイナンス)の口座開設・アカウント登録方法
NFTを作る際の便利なツールは?
以下がおすすめです。
・スキャン:CamScanner
→リアルで描いた絵をデジタル上に取り込む
・ペイント:IbisPaint
→取り込んだ絵に色をつけたりする
・ドット絵:フォトショップ
→Crypto punksのようなドット絵が簡単に作れる。
なお、Crypto punksの作り方はこちらの動画が参考になりますよ。
【まとめ】NFTの始め方
今回はNFTの始め方、作り方(Mint)
について解説しました。
おさらいすると、以下のとおりです。
行動しないと何も始まらないので、まずはサクッとNFTを始めてみましょう。
初めは専門用語も多くて難しいと思いますが、その都度ググったりしていけば自然と理解が深まるはずです。
ぜひこの機会にNFTを始めてみましょう!
今回は以上です。
合わせて読みたい
▶Open Sea でNFTを購入する方法|オークションからオファー形式まで解説