こんな疑問にお答えします。
結論からお伝えすると、おすすめする方は以下のとおり。
本記事では、「取扱銘柄」「コスト」「操作性」など、5つの視点から2社を比較していきます。
記事を読み終えた頃には、2社の違いがよく分かるとともに、どちらの口座を開設すべきかがはっきりするはずです。
それではさっそく見ていきましょう!
CoincheckとbitFlyerの概要
まずはCoincheckとbitFlyerについて、概要を見ていきましょう。
Coincheckとは
東証プライム上場の大手金融のマネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する暗号資産取引所です。アプリ画面の見やすさや操作性の高さに定評がありますね。
2014年創業と、業界の中では歴史が古く、過去に起きたネム(XEM)の顧客資金流出事件以降、セキュリティ対策やコンプライアンス体制の整備に力を入れています。
また、Coincheckは、仮想通貨の取引所アプリのダウンロード数No.1を誇っており、その人気の高さがうかがえます。
※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
なお、Coincheckは金融庁登録済みの暗号資産交換業社です。
>>金融庁:暗号資産交換業社一覧
金融庁登録済みの暗号資産交換業社とは?
平成29年4月1日から、「暗号資産」に関する新しい制度が開始され、国内で暗号資産と法定通貨との交換サービスを行うには、暗号資産交換業の登録が必要となりました。
出典:金融庁
bitFlyerとは
株式会社 bitFlyer Holdingsが運営している暗号資産取引所です。2014年から運営されており、国内取引所の中ではCoincheckと並ぶ老舗ですね。
なお、ビットコインの取引量では、bitFlyerは国内最大級の水準を誇っています。同社が2021年7月に発表したリリースによると、6年連続でビットコインの取引量(出来高)は国内で最も多い※とのこと。
※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
また、bitFlyerは国内で唯一のビットコインがポイントとして貯まるクレジットカードを発行していたり、1円からビットコインを購入できるなど、サービスの利便性が高いのが特徴です。
CoincheckとbitFlyerの比較
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||
取扱銘柄数 |
18種類 |
19種類 |
取引方法 |
販売所、取引所 |
販売所、取引所、bitFlyer Lightning |
販売所手数料※ |
無料 |
無料 |
取引所手数料 |
無料 |
0.01%~0.15% |
入金手数料 |
無料 |
無料 |
出金手数料 |
407円 |
220円~770円 |
送金手数料(BTC) |
0.0005BTC |
0.0004BTC |
最小注文数 |
500円 |
0.00000001BTC |
レバレッジ |
レバレッジ取引不可 |
最大2倍 |
※ 購入価格と売却価格の差であるスプレッドによる手数料相当額(約0.1〜5.0%)の負担あり。
※ Maker、Takerについてはこちら
上記を踏まえた上で、以下のポイントについて、詳しく比較していきましょう。
比較ポイント①:取扱銘柄数
取扱銘柄数で見ると、Coincheckの方が少し多いものの、それぞれの取引所では取扱っている銘柄が少し異なりますね。
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|
18銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、ネム、クアンタム、オーエムジー、イーサリアムクラシック、エンジンコイン、リスク、アイオーエスティ、パレットトークン、サンド、ポルカドット |
19銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、ネム、イーサリアムクラシック、リスク、テゾス、ポルカドット、チェーンリンク、シンボル、ポリゴン、メイカー、ジパングコイン、フレア |
Coincheckだけで購入できるもの
クアンタム、オーエムジー、エンジンコイン、アイオーエスティー、パレットトークン、サンド
bitFlyer だけで購入できるもの
テゾス、チェーンリンク、シンボル、ポリゴン、メイカー、ジパングコイン、フレア
どちらも、国内取引所中ではTop3に入る取扱い銘柄数の多さです。そのため、どちらの口座を開設するかは、購入したい銘柄の有無に左右されそうですね。
比較ポイント②:取引方法
・販売所 |
・販売所 |
両者の違いは、FX取引ができるか、できないかの違いだけですね。
bitFlyerでは、bitFlyer Lightningと呼ばれるFX取引ができるサービスが提供されており、2倍のレバレッジをかけて効率よく取引可能です。
とはいえ、初心者の方がレバレッジ取引に手を出すのは危険なので、まずは普通に購入するだけで良いと思います。
比較ポイント③:コスト面(手数料)
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取引所手数料 |
無料 |
0.01%~0.15% |
販売所手数料※ |
無料 |
無料 |
入金手数料 |
無料 |
無料 |
出金手数料 |
407円 |
220円~770円 |
送金手数料 |
0.0005BTC |
0.0004BTC |
※ 購入価格と売却価格の差であるスプレッドによる手数料相当額(約0.1〜5.0%)の負担あり。
※ Maker、Takerについてはこちら
両者を比較すると、大きな違いはありません。
強いて言うなら、取引所の手数料がCoincheckは無料なので、頻繁に取引を行う方であれば、Coincheckの方がお得に取引できますね。
比較ポイント④:取引のしやすさ
取引のしやすさ=アプリの使いやすさですので、比較してみましょう。
Coincheckのアプリ画面
bitFlyerのアプリ画面
アプリの取引手段
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||
販売所 |
○ |
○ |
取引所 |
× |
○ |
Coincheckは、スマホアプリだと取引所での取引ができません。取引所を利用するには、PCを用いる必要があります。
対してbitFlyerでは、スマホアプリ1つで以下の取引全てを行うことができます。
- 販売所での取引
- 取引所での取引
- bitFlyer Lightning(FX取引)
以上から、利便性でいうbitFlyerの方が有利に見えますが、個人的にCoincheckもおすすめです。
なぜなら、他のどんな仮想通貨のアプリと比べても、取引画面が圧倒的にシンプルで分かりやすいからです。
スマホアプリ一つで完結することはできないものの、スマホとPCを併用すれば問題なしですね。
また、bitFlyerでは取引所やFX取引の場合、ビットコインとイーサリアムのみしか取引できませんが、Coincheckの場合は、取引所でも以下の銘柄を取引可能です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリムクラシック(ETC)
- モナコイン(MONA)
- パレットトークン(PLT)
- リスク(LSK)
- オーエムジー(OMG)
以上から、以下のようにまとめられますね。
Coincheck
- 取引画面がシンプルでわかりやすい
- アプリでは販売所のみ取引可能
- 取引所の取扱銘柄数が多い
bitFlyer
- bitFlyer LightningでFX取引ができる
- アプリでFXを含む全ての取引が行える
- 取引所やFXの場合取り扱い銘柄が少ない
比較ポイント⑤:最小注文数
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販売所:500円 |
販売所:0.00000001BTC |
0.00000001BTCは2022年4月現在、1円以下です。1円で取引できる取引所はbitFlyerを除いて他にはありません。
取引所で比較した場合はどちらも0.001BTCであるため変わりませんが、販売所でみるとその差は歴然ですね。
最小注文数量の比較はbitFlyerが勝っていると言えます。
比較ポイント⑥:提供サービス
最後に、販売所や取引所など以外で、それぞれの取引所が提供するサービスについて見ていきましょう。
Coincheck
- 積立サービス
- ビットコインが貯まる電気・ガス
- IEO
IEOとは
「Initial Exchange Offering」の略で、仮想通貨の発行体が交換業者を介して「トークン」を上場させ、投資家から資金を集める仕組みのこと。
Coincheckでは、電気やガスのサービスを提供しており、ポイントとしてビットコインが貯まります。また、IEOと呼ばれる資金調達の仕組みで、取引所に上場する前の仮想通貨を安い価格で購入できる可能性があります。
bitFlyer
- 積立サービス
- ビットコインが貯まるクレジットカード
- Tポイントをビットコインに交換するサービス
対してbitFlyerは、ビットコインが貯まるクレジットカードやTポイントをビットコインに交換するサービスを提供しています。
CoincheckとbitFlyer、どちらのサービスも魅力的ですが、個人的にはビットコインが貯まるクレジットカードはかなりお得だと思います。
CoincheckとbitFlyer|どっちを選べばいいのか?
結論からお伝えすると、以下のとおり。
使いやすさと信頼性を重視する初心者の方:Coincheck
どの取引所にすればいいか決められない初心者の方は、Coincheckがおすすめです。
Coincheckがおすすめな理由
- 国内暗号資産取引アプリダウンロード数No.1
- シンプルで使いやすい取引画面
- 東証プライム上場のマネックスグループが運営
以上のように、Coincheckは圧倒的な使いやすさと、大手の運営による安心感が大きなメリットの取引所です。
初めて仮想通貨デビューする方の多くがCoincheckを使っていますよ。
口座開設は無料ですし、年会費なども一切かかりません。
また、ビットコインは500円から購入できるので、まずは気軽に始めてみましょう。
様々なサービスを利用してお得にビットコインを購入したい方:bitFlyer
国内で唯一、1円から仮想通貨を購入できるのがbitFlyerです。
知名度はCoincheckと並ぶ国内の2代巨頭なので、初心者の方にはbitFlyerもおすすめですよ。
bitFlyerがおすすめな理由
- 1円からビットコインの購入が可能
- ビットコイン取引量6年連続「国内No.1※」
- ビットコインが貯まるクレジットカード
ビットコイン取引量6年連続「国内No.1※」というのは、それだけ多くの方がbitFlyerを利用しているということなので、ユーザーにとって安心ですよね。
※Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
また、国内初のビットコインが貯まるクレジットカード※を発行していたり、セキュリティが強固であったりと、ユーザーにとってのメリットが大きい取引所です。
※株式会社ショッパーズアイ調べ
調査方法:国内に於ける暗号資産付与のクレジットカード展開状況に関するデスクリサーチ及びヒアリング調査(2021年10月8日~20日)
調査対象:金融庁HP「暗号資産交換業者登録一覧」31社(2021年10月4日時点)
他にも、bitFlyerかんたん積立という自動購入サービスも展開しており、そちらも1円から始められるので、初心者の方にとってかなりハードルが低いですよね。
まとめ:コインチェックとビットフライヤーはどっちが良い?【5つの項目で徹底比較】
今回は、CoincheckとbitFlyerを徹底比較してきました。
比較ポイントは以下のとおり。
また、それぞれの取引所におすすめする人は以下のとおりでしたね。
ちなみに僕は両方の取引所の口座を開設しており、用途に合わせて使い分けています。
また、2つ以上の口座を併用することによって、リスクの分散も行なっています。
今回比較したCoincheckとbitFlyerは、正直どちらも魅力的な取引所なので、初めから両方の口座を開設しておくのもおすすめですよ。
それでは今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。